畑のブログBLOG
2017.06.09
出会いと別れ
往診をしていると、必ず患者さんとの別れがある。
最近も一人患者さんが亡くなられた。
西洋医学では点滴しかないとのことで、最終的には点滴もできなくなり、手当がなくなってしまった。
そんな状態でも鍼をすると脈や舌に変化が出て、生体の治ろうとする働きを垣間見れた。
しかし、最後は変化がでなくなった。
いつもそのような状態でも診させていただけたということに感謝の気持ちで一杯になる。
ご家族からお手紙をいただき、そこには一人一人の生命力を大切にするのは先生一人だけだったように思います。と書かれていた。
こういう別れがあるたびに、もう少しああしてあげれば良かった、あの時にこういう処置をしていれば良かったのではないか、と後悔と反省の念で頭がいっぱいになる。
同時に自分の力不足を目の当たりする。
このことから目をそらしてはいけない。
私たちの腕によって患者さんの運命が左右される。
大きく言えば、生命に関わってくる。
この患者さんからもたくさんのことを学ばせていただいた。
現在診ている患者さんも、これからご縁のある患者さんも精一杯治療させていただきます。
患者さんの笑顔が続くようために。