畑のブログBLOG
2018.08.21
親心と子心
両親が子どもを虐待したり、車に放置したりして亡くなるニュースはよく見にするもので、子どもがいる立場としては全く理解できずありえない話です。
親子関係はご家庭によって多種多様です。
お子さんの治療を通じて感じることは、父母と子は非常に深い部分で、目には見えないつながりが強いです。
特に母と子の関係は強いものです。
例えば、お子さんが何かの症状や病気が起きた場合にお母さんが心配することは当然の話です。
幼少期より喘息や持病を抱えているお子さんがいるご家庭であれば、食生活や生活環境などにかなり気をつけて、バランスの良いおかずや玄米食にしたり、居住環境によっては引越しをされる方もいます。
そのような中で、症状が良くならない時や一旦治っていたものが再発したりするとお母さんにとっては一大事です。
また、お子さんが二人、三人といて同時期に風邪をひくということもあると思います。
一生懸命に子育てをしているわけですから、心配の種になるのは当たり前かもしれません。
その心配な気持ちは表情や雰囲気、空気まで現れ、お子さんは敏感に感じ取っています。
逆に心配しているお母さんのことをお子さんが心配します。
この連鎖から抜け出せずにいることも良くあります。
多くのお母さんは頑張り屋で真面目な方が多いので、気持ちに配慮して心配しすぎないようにと伝えます。
また、お子さんの感受性にもよりますが、普段よりコミュケーションが不足していたり過度に厳しくしているご家庭のお子さんでは、病気や不調があるときは家族が優しくしてくれるため、それによって愛情を感じ病気を引き起こすというケースもあります。
どちらにしてもお互いに影響している状態と言えます。
親子も他人との人間関係も距離感をちょうどよく保つことは難しいです。
親心と子心は密接でいい加減くらいが良いのかもしれません。