畑のブログBLOG
2018.09.11
癖というもの2
前回から投稿に間が空いてしまいましたが、つづきを書きたいと思います。
ある種の癖のなかには人にとって安心作用をもたらしているものもあります。
例えば、傷ができればかさぶたができますがそれをすぐに剥がしてしまう癖、イライラした場合に身体のどこかをかいてしまう癖がある方がいるとします。
かさぶたをすぐに剥がしてしまう方の場合でいえば、剥がした後のすっきり感を感じたいがために癖になっていることがあります。
イライラしてかいてしまう方の場合も、かく行為によってイライラを鎮めようとしていることがあります。
小さいお子さんの中には不安になることがあると痒みを訴え、両親にかいてもらうことで安心して落ち着くということもあります。
皮膚というのは肺魄という感覚的な働きと関わり、精神と密接な関係にあります。
皮膚に痒みが現れた場合に始めのうちは、かけば痒みが治まりスッキリすることが少なくありません。
繰り返しているうちに傷が深くなり修復が追いつかず、治りが悪くなります。
精神を安定させるために身体は無意識に痒みのある部位をかいてしまいますが、傷が治らないことで精神は不安定になります。
また精神が何かを理由に不安定になることで痒みが起こり、解消するためにかく行為を行うこともあります。
この時には先ほど記した肺魄の異常と精神(心神)の不安定が相互に影響している状態です。
気がつけばこのような状態が癖になってしまっていると言えます。
あくまで、癖の中に安心作用をもたらすため行為が存在していると考えたものです。
アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚科疾患はこのような状態になっていることが多々見受けらると思います。
つづく。