畑のブログBLOG
2018.09.12
癖というもの3
ある種の癖が安心作用をもたらしてるということについて痒みを例えて書きました。
この掻く行為においては、傷になるときとならないときがあります。
人間の皮膚の中で、薄い部位と厚い部位、敏感な部位と鈍感な部位様々ありますが、皮膚の薄い部位でも傷にならないことや厚い部位でも傷になることはあります。
また掻き方の強弱についても同様です。
皮膚においては衛気が巡り、津を散布して皮膚を潤し、営血と共に栄養して丈夫な皮膚を保っています。
この衛気の虚実(正気の弱りと邪気の停滞)が傷と関係していると思います。
軽度な停滞であれば、掻くことで気が巡り、傷になることはないのではないかと思います。
軽度な停滞(気滞、瘀血、痰飲、血熱など)にある一定程度の弱り(衛気虚、血虚、陰虚)が存在している(皮膚における虚>実)と、皮膚の危弱化しているために傷になりやすいのではと考えています。
ただし、全身として診た場合に正気の弱りがしっかりして、邪気実を中心とした場合には傷ができても修復されると思いますが、邪気が旺盛な場合は症状が強く現れると思います
本来であれば、生命においては太極陰陽の法則が働いており、少し身体が悪い方へ傾いてもまた戻ろう(治す)としています。
症状が慢性の経過となってしまうのはこれがうまく機能していないということになります。
ある意味で癖とどうように捉える事もできます。
つづく。