畑のブログBLOG
2018.11.26
第46回日本伝統鍼灸学会学術大会参加
先日の土曜日は告知した通り、臨時休診をいただいて学会へ参加してきました。
今回の学会テーマは「日本伝統鍼灸の確立に向けて〜日本鍼灸のアイデンティティー〜」として、様々なテーマでこれまでの日本鍼灸や今後についての発表がありました。
北辰会からは、代表理事の藤本新風先生をはじめ、奥村裕一先生、油谷真空先生、足立尚哉先生が発表され、本当に勉強になる内容でした。
北辰会では、夢分流腹診を採用しており、打鍼術としては会長の藤本蓮風先生が現代人に適したものとして改良し、現在は鍼先の丸い鍼で刺さずに行うものになっております。
打鍼術を採用した経緯については説明すると長くなってしまうので省略しますが、蓮風先生が「鍼道秘訣集」という一冊の本と出会ったことから始まります。
この書籍には「心持の大事」として、病に苦しんでいる患者さんに対してどのような心持ちで診療に向き合うべきかを説いた内容は、現代においても忘れてはならないものであり、医療人であれば必須となるものです。
もちろん日本で夢分流打鍼術という腹部に鍼をして、多くの病に対して治療を行ってきたその術についての記載もあります。
今回の学会では、腹部に対して実際に刺す方法で行う打鍼術、腹部以外の部位に刺さずに行う打鍼術の実技披露がありました。
参加された方々が感じられたものは様々であると思いますが、夢分流腹診と打鍼術がどのような気持ちで考案されたか、という本質的な部分が非常に大事ではないのかなと感じました。
今日からまた頑張りたいと思います。