畑のブログBLOG
2020.06.16
平という考え
緊張し過ぎれば、当然身体は堅くなり、循環が悪くなります。
逆に緩み過ぎれば、身体は支えが弱くなり、循環も緩慢になります。
忙しい生活を送っている中で、峠を超えた頃に気が緩み体調を崩すということはよくある話であり、身体のバランスを取ろうとする働きが崩れた証と言って良いでしょう。
東洋医学では、平という状態をとても重要視します。
緊張しすぎず、緩みすぎという状態がまさに平という状態です。
どのような疾患の治療を行なっていく上で、ある程度状態が回復し、患者さんとしても喜ばれる時に、過度に喜びすぎると身体や気持ちが緩みすぎてしまい、身体の支えが弱まることがあります。
このような時は防衛力なども低下するために体調を崩し易い期間です。
また、通院頻度などについても、よくなると頻度を広げようと考える方は随分とおられます。
また、それまでに頑張って食習慣を適正化に努めてきたが、欲が出始めてお菓子や大食いをしてしまうこともあります。
健康をコントロールするための方法の食習慣、運動習慣、睡眠状態の適正化には、過度な緊張と緩みの双方の偏りに注意することはとても重要なことであり、患者さんの身体のことだけではなく、精神面に対しても強く影響をもたらします。
術者も患者さんも、常に平を意識した生活を心がけることがどんな治療にも大切であり、それが早期治癒へ導くものです。