畑のブログBLOG
2020.06.23
不眠症について
不眠症という状態は、患者さんにとってとても苦痛になるものです。
これは肉体面だけでなく、精神面でも同様です。
病院に行けば、精神薬などの脳の神経伝達に作用するお薬が処方され、一度飲み始めればいつやめらるのかはわからない、ゴールのないマラソンが始まります。
うつ病などの病気についても同じであるが、脳の活動を低下させる薬がほとんどであり、本来の姿に戻しているのではなく、強引に脳を沈静化させ、縛りつけているのです。
多くの不眠症の患者さんは、眠気がない時に眠ろうとし、眠れないと感じてしまいます。
生命活動を客観的に考えると、お腹が空いた時に食事をする、便意がある時に排泄し、眠気を感じたら眠りにつくなど、これが基本的な行動ではないでしょうか。
私は、不眠の患者さんへ「眠気を感じたら寝てください。眠気がなければ、本でも読んで夜更かししてください。ただし、テレビやスマートフォンなどの使用はやめてください。」とお伝えします。
比較的、夕食後は眠気を感じ易いように思います。
時間によって、夕食が早いご家庭もあるかもしれませんが、このタイミングで寝に入ってしまうといいかもしれません。
その際は、お布団で寝てください。
たとえ、夜中にぱちっとメガ覚めても、気にせず、そのまま起きてください。
また本を読む時間に当てても良いと思います。
まずは、眠る習慣を再現することがとても大切です。