畑のブログBLOG
2021.07.20
皮膚疾患と油
こんにちは。鍼灸薫風堂です。
梅雨明けし湿気が抜けましたが、暑さがジリジリと体力を奪っていきます。
最近の患者さんは、暑さにより体の水分がやや不足傾向になっている方もおられます。
夏野菜の中では、きゅうりの摂取を意識すると良いです。
きゅうりには利尿作用と陰性の作用で身体を冷やしてくれます。
スライスしたきゅうりを適量食べるようにすることはおすすめできます。
さて、本題に入ります。
皮膚疾患を治療する上で、食事面において重要なことは摂取する油の種類の選択と方法です。
多くの方は、オメガ6とオメガ3の摂取について考えずに生活しています。
この2種は体内で合成できないため、必須脂肪酸と呼ばれます。
・オメガ6
有名なものにリノール酸があり、ベニバナ油、サラダ油、ひまわり油、コーン油、ごま油などに含まれ、フライドポテト、スパゲッティ、カップラーメン、スナック菓子、あらゆる加工食品に使用されています。
作用としてはアレルギー促進、炎症促進、血栓促進、血液を固める、がんを促進するなど。
・オメガ3
鯖やイワシに多いエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)、あまに油(フラックスオイル)やえごま油に多いα-リノレン酸があります。
作用としてはアレルギー抑制、炎症抑制、血栓抑制、血管拡張など。
・オメガ6とオメガ3の比率
理想は1~4:1ですが、現代人は10:1あるいは50:1になっていることが多く、これが皮膚疾患の原因になっていることも指摘されてイいます。
オメガ6系にロイコトリエンという物質が放出されますが、その作用はヒスタミンという炎症物質に比べて1000倍も強い炎症作用があると言われています。
また、オメガ6は細胞膜を堅くし、オメガ3は細胞膜を柔らかくする働きがあり、オメガ6に偏った場合には皮膚が硬くなると言えます。
皮膚疾患の患者さんの皮膚は硬くなっていることが多いです。
これらは、コレステロールを下げるという謳い文句の影響もあり、積極的にオメガ6の摂取が推奨されたことも影響の一つにあります。
アトピー背皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患全般の治療には、油の摂取を変えることは早期治癒に不可欠です。
医療を受けずともそれだけでも治ってしまう人もいます。
ぜひ、一度お試しになってください。
本日はここまです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。