鍼灸薫風堂 名古屋市瑞穂区 鍼灸専門治療院

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畑のブログBLOG

2017.05.09

臓腑の気5

 

今日は腎の臓についてです。

 

ここは先天の本といって、両親から受け継ぐ基本的な体質遺伝などと関わり、それは先天の精と呼ばれ、生まれながらに持った精気の状態に大きく反映されます。

基本的には精というのは漏れ出たり、消耗してはならない部分ですので、ここでは腎の封臓作用や固摂作用が発揮され、大変重要な精を納めておくようになっています。

また女の子では初潮、男の子では精通が起こることにも関わります。

腎は発育・生殖を主る、骨を主り髄を生じるとも言われており、体全体の成長(骨格の成長、脳(髄海)の発育も含む)にも重要な役目を持っています。

 

先天性の疾患や発育が遅いなど、出生児より何かの症状がある場合に生後から精気に問題がある場合があります。

ただ小児の場合は純陽または稚陰稚陽と言われ、臓腑や形気が未熟な状態のため、生理と病理を分けることは微妙なラインがあるように思います。

小児は生命力が旺盛で無限の可能性を秘めていると僕は思っているので、治療しながら成長過程において、暖かく見守っていくことも大事だとも思います。

 

最近では発達障害と言われる子供や大人が増えていますが、西洋医学的には診断基準が細かく出来上がってきているようで、これには良い側面と悪い側面があり、個性と捉えるのか、病気と捉えるのか、普通と捉えるのか、人それぞれだと思いますが、なんでも病気にするのはあまりいい気分はしないですよね。

 

ただここでも鍼灸は大変効果の期待でき、治療選択の一つになると思います。

 

腎というのは、腎陰があらゆる組織器官を栄養し、腎陽が活性化しています。

ここがしっかりしていないと、全身の組織器官がうまく機能しなくなってしまいます。

下半身を冷やしてはいけないとよく聞くと思いますが、腎は下半身と密接な関係にあるため冷えると全身の機能が低下し、上半身と下半身のバランスが崩れ、頭痛、肩こり、耳鳴り、めまい、不眠、上肢の神経症状、食欲低下、腰痛、坐骨神経痛などの下肢の諸症状などの原因にもなります。

これには肝の臓や心の臓との関連が影響し合いますので、また別の機会にまとめていきます。

 

さらに腎は水を主り、二陰を主るため、排尿や排便の異常の要因にもなります。

 

これには、またお散歩をお勧めします。

よく登場するお散歩。

上半身と下半身のアンバラス(上が滞り、下がおろそかになっている)を整えてくれます。

上半身に滞った気を巡らし緊張を緩め、下半身に気を引き下げ、充実させてくれます。

よく聞くセルフコントロールとしても、やはり適度なお散歩が一番簡単にできる方法だと思います。

 

精神面では志を蔵すといい、何かを成し遂げようとする強い意識を主ります。

年を取ると根気がなくなるとよく言いますが、これは加齢により腎気が少なくなったために起きるものです。

ある意味生理現象とも言えますが、若い人でこれがあるのはよくない現象です。

 

今日はこの辺で。。。

 

 

 

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