畑のブログBLOG
2017.05.31
物事の捉え方
患者さんと会話をしていると、色々なことを教わります。
性格や考え方が人それぞれで、捉え方が異なります。
病気に対してもそうです。
重症な病にかかっていても楽天的に捉えて、楽しく生活している人。
軽症な病でも悲観的に捉えて、気を落として生活している人。
些細なことですぐにイライラしてしまう人。
どんなことでも寛容に受け止め、気分にムラがない人。
いつも考えることは、患者さん自身の本来の姿はどのような人なのか。
病気のせいで、本来の姿とは懸け離れた性格や考え方になってしまっている方が多いとおもいます。
病気や身体が楽になってくると、患者さんの気持ちや考え方が変わることがよくあります。
病気が良くなっているのに、変わらない患者さんもいます。
どちらにしても重要なことは素直な気持ちでいられるかどうかだとおもいます。
現代社会においては、自分を押し殺して生活するあまりに素直になれない状態となっている人が多いようにおもいます。
結果、感情を表に出しすぎてしまう、表に出せなくなってしまう。
日本人はとても繊細な民族です。
個人的な考えでは、明治以来西洋式の環境にどんどん囲まれていき、経済成長とともに発展した部分もある反面、追いついていけていない部分もあるのかもしれません。
柔は剛に勝ると老子がいっています。
柔軟な心は争いや病気を防ぐことができます。
硬いものほどヒビが入りやすく、崩れやすい。
先の尖ったものほど、折れやすい。
柔軟で丸い角がない、尖りがない心が、多くの人を助けてくれると思っています。
鍼灸治療を通して、そんな方が増えればいいなと思います。