畑のブログBLOG
2017.06.13
病因とは2
外感の発病因子(外因)
自然界には風、寒、暑、湿、燥、火の六気というものがあります。
春には風が吹く
梅雨は湿気が多い
夏は暑い(酷くなると火)
秋は乾燥する
冬は寒い
など、ごく当たり前のように感じるものです。
六淫の邪気とはこれらの度を越したものや季節外れの気候(現在の梅雨なのに冷たい乾燥した風が吹くなど)が身体に影響を及ぼす外界の邪気のことです。
強い邪気では伝染病(疫癘)なども含まれます。
これらは陽邪、陰邪と分け、それぞれに違った性質を持っています。
そして、気血津液の循環を阻害し、病邪(邪気)を形成して、さまざまな病を作り上げます。
歴代の鍼灸家や漢方家たちはこれらをかなり重要視しており、現在でもしっかり弁別し、把握して治療することはとても重要です。
この邪気の形成は、生命に備わっている正気というあらゆる病に打ち勝つための原動力を阻害してしまうのです。
次回から細かな部分へ入っていきます。