畑のブログBLOG
2017.06.14
病因とは3
風邪とは
これはかぜと読むのではなく、ふうじゃと読みます。
確かにかぜというのは、風邪による影響もあります。
しかし細かく言えば、かぜの原因は、寒邪、風寒邪、風熱邪、風湿邪、寒湿邪、湿熱邪などさまざまなものがあり、さらに病邪が転化して進行したり、複数の病邪が同時に存在していたりと、単純ではない場合もあります。
風邪(ふうじゃ)の性質
①イメージ通り動きが速く、すばやく変化(急に吹く、急に止まる、移動していく(遊走性)、複数の場所で吹くなど)
②皮膚毛穴を開泄する
③陽邪であり、上部(頭や顔、項部、上背部)などを犯しやすい
などがあげられます。
その性質によって何が起こるか。
急な発症、頭痛やふらつき、皮膚症状(痒み、自汗、痺れ)、全身の各所に移動するなど。
また肝の臓と関連し、めまいやふるえ、痙攣などが起こることもあります。
風には心地よい程度のものから嵐のような暴風もあり、強弱がもちろんあります。
風邪は寒邪、熱邪、湿邪と合わさって影響することが多く、悪寒、発熱、咳、喉痛、鼻水、くしゃみなどのいわゆるかぜ症状だけではなく痰、喘息、リウマチ、中耳炎なども影響することが多いです。
子どもは陽体であり、風邪には①の性質があるため、私の印象ではかぜを引くと非常に変化が早いです。
そのため邪気を深いところまで行かせないため、如何にすばやく邪気を取り払うかというスピーディーで正確な処置が要求されます。
これには、私の子が入院する事態になった実体験があり、本当に焦りました。
しっかりとした診断と処置ができれば、鍼灸は非常に有効です。