畑のブログBLOG
2017.06.16
病因とは4
寒邪とは
名前の通り、冷えの性質の邪気です。
イメージで言えば、氷水に入る芸人さんが極寒の環境いることを想像するといいかもしれません。
寒さのあまり、ガチガチに身を縮ませます。
唇は紫色となり、顔面は白色です。
寒邪の性質は
①陽気を傷りやすい
②収斂性(引き締める)がある
③凝滞性(固める)がある
などが挙げられます。
先ほどのイメージと同じですよね。
寒邪は陽気を損なわせ、全身を縮ませ活動を止め、気血の循環を鬱滞させます。
そのため、身体は固くなり、筋肉がひきつり、手足が冷え、悪寒などが出てきます。
冬の寒い日に手足が痛くなったことがある人はわかるかもしれませんが痛みの原因にもなってきます。
痛みの疾患などで冬や寒い日、冷えると症状が悪化し、温めると楽になるという患者さんがよくいますがこの寒邪が関わっている場合があります。
結果的に、気血の巡りが悪くなるため、痛みが起きてくるわけです。
これは虚寒と実寒に分けられるため、処置の仕方が変わってきます。
また急性の胃腸症状なんかも関係が深いです。
基本的には、寒邪は足先から入りやすいと言われています。
霜焼けも足趾にできることが多いですね。
寒邪は腎と関係が深く、性質的に下半身へ影響しやすいため、腎の陽気を損なうとよくないです。
女性で言えば、生理痛やむくみなどに症状が出てくる場合があると思います。
これから冷房を使うことが増えていきます。
特にデスクワークの方、百貨店の販売員のようにスカートを着て立って仕事をされる方は注意が必要ですね。
適度な運動やゆっくり湯船につかることもよいでしょう。
近代文化は便利ですが、自然以外にも人工的なものに気をつけた方がいいですね。