畑のブログBLOG
2017.06.23
内傷の発病因子
内因や一部の不内外因が含まれます。
感情の偏りや過労、疲労、飲食不節、房事過度などがあります。
感情の怒、喜、思、憂、悲、恐、驚のことを七情と呼び、病因になると七情不和や七情過極などと言われます。
この中の怒、喜、思、憂、恐を五志と呼び、病因になると五志過極や五志化火などと言われます。
この感情面というのは、単純なものから複合的なものまで様々な状態があります。
例えば、怒と悲、悲と思、喜と驚など。
怒れてきて悲しくなる、喜びすぎて驚く、悲しみ思うなど、以外と複数の感情が一度にあるということが、実際には多く経験しているのではないでしょうか。
本来であれば、子どものようにさっきまで泣いていたのにもう笑っているとか、さっきまで楽しくしていたのに泣いているとか、感情豊かにコロコロと移ろいがあるものです。
しかし、いつもイライラしているやいつもあれこれ思い悩んでいるなどの偏りが続くことで病気の原因になります。
逆に病気のために偏っていることもあります。
これは病歴が長い人ほど、思考性に癖がついてしまっている人が多い。
鍼灸治療で身体が楽になり、バランスがとれてくると心のバランスもとれてくることもあります。
しかし、悪循環のサイクルから抜け出すのは簡単ではありません。
このような方にどう寄り添えば良いのか。
進むばかりではなく、時には立ち止まり、引き返すこともあり。
真っ直ぐ行くのか、斜めに行くか、曲がるのか、Uターンか。
答えがないから、患者さんと一緒に考える。
こういうことを考えられる鍼灸医学はすごい。
次回につづく。。。