畑のブログBLOG
2017.06.26
内傷の発病因子2
では七情からお話ししていきましょう。
前回に出てきた感情による内生的な要素で、過度になると病の原因になります。
「怒」
これが過度になると肝気が血とともに上ります。
専門的には怒は肝を傷め、気が上るといいます。
肝の気が鬱滞して、疏泄機能が失調し、抑うつ感やイライラ、ため息、目眩、耳鳴り、顔面紅潮が出現します。
興奮している人でこんな人いますよね。
「喜」
これが過度になると、心気が緩慢になります。
喜は心を傷め、気が緩むといいます。
気が緩むというと緊張感のない状態をイメージしやすいです。
ぼんやりとして集中力の低下や落ち着きがなくなったり、物忘れ、情緒不安定などが出てきます。
笑うことで心が緩むといいますが、酷いと笑いが止まらいという病的な状態になります。
「思」
過度になると脾気が停滞し、場合によってはすぐにお腹がいっぱいになってしまう、食欲がないなどの症状が出てきます。
思慮は脾を傷め、思うと気が結ぶと言われますが、全身の気機の鬱滞を生じてしまいます。
次回につづく。。。