畑のブログBLOG
2017.07.01
内傷の発病因子5
心理学において歴史的な部分をみると、原始時代に祝由(まじない)などによる心理療法がすでに存在していました。
この当時に病気が発生した時には病人の精神を動かして気血の運行を変える手法が主な治療法でした。
巫医と呼ばれる人たちが誕生し、医療の原点とも言えます。
そのため、医療というのは巫と大きな関わりを持っています。
今のように治療器具がない時代では、このまじないによる心理的アプローチを行い、健康を維持しようとしていました。
現在も絵馬やお祓いなどで、健康を祈ることがあります。
世界的な歴史をみても、医療の始まりはこのまじないからスタートしているようです。
そして生活水準の発展に伴って、針薬による治療が導入されました。
それにはまじないだけでは限界があったことも理由の一つのようです。
その後もこの心理学は長い歴史を経て、現在も重要視されている伝統的な学問です。
これまでお話してきた七情、五志の問題ということにつながってきます。
中医学では中医心理学という、中国伝統思想に基づいて人間の心理現象を観察する方法と理論を具体的に説明しています。
中医心理学と現代心理学では、西洋と東洋の違いから考え方にも違いがあります。
細かいことは、もう少し頭を整理してからまとめていきたいと思います。
日本においては古くから神話と繋がりがあり、精神的活動もまた密接な関係があり、現代人の鍼灸治療を行う上で理解していかなくてはいけません。
つづく。。。