畑のブログBLOG
2017.07.04
内傷の発病因子6
養生における心理衛生面に関しては
備急千金要方という書物に
「よく摂生する者は常に、思・念・欲・事・語・笑・愁・楽・喜・怒・好・悪を少なくすることである。
この十二を少なくする(十二少)者は養性のすべてにかなっている。
多思なれば神危うく、多念なれば志散じ、多欲なれば志暗く、多事なれば形労し、多語なれば気乏しく、多笑なれば臓傷つき、多愁なれば心怖れ、多楽なれば、意溢れ、多喜なれば志錯乱し、多怒なれば百脈定まらず、多好なれば専ら迷っておさまらず、多悪なれば憔悴して喜びがなくなる。
この十二の多(十二多)が除かれないと、栄衛は度を失い、血気はみだりに動き、生の本を失う事になる。
ただ多くなく、少なくない者のみが道に近いのである。」
と記載されている。
精神面の偏りは、人間の生命活動のあらゆる面に影響するため、摂生して適度をわきまえましょうと注意している。
食事や運動などの養生のみではなく、精神面においても心がける事がたくさんあります。
素直が一番良いようです。