畑のブログBLOG
2017.07.11
内傷の発病因子9
労逸
肉体疲労や休息不足、過度の休息により病気を引き起こすこと。
労惓、房労、過逸が含まれる。
労惓
肉体の酷使、気の遣いすぎ、過度の精神的緊張が続く過労働や生活などの過活動のために引き起こされる疲労のこと。
これらのために、ダイレクトに気血が消耗したり、気血の停滞から間接的に気が消耗し弱ってしまうためにさまざまな症状が出てきます。
房労
過度のセックスによる疲労(逆に疎遠になることで、欲求不満から気血の鬱滞を招くケースもある。これには労惓により気血の鬱滞がおこり、性欲が減少するという関わりがある)
詳しくいうと
①労力過度
過活動のために気血を消耗する→息切れ、無力感、倦怠感、痩身、横になりたがる、立ちくらみ、めまい、手足が重だるいなどが起こる
②心労過度
過度の思い込みや頭脳労働で気血を暗耗する→心脾や腎陰を損傷→動悸、健忘、不眠、腹満、食欲不振、不安感、耳鳴りなどが起こる
③房事過度
セックス過多となり腎精を消耗→腰痛、足腰がだるく無力、健忘、月経不順などが起こる
④過逸
過度の休息や運動不足などのために気血の昇発発散が不足し、気血津液の停滞が生じやすくなる→肩こり、腰痛、頭痛、身体がだるい、無気力などが起こる→営気と衛気の不調和が生じる→風邪をひきやすくなる、さまざまな内臓の機能低下などが起こる
これらが悪循環をきたすと病理産物として瘀血や痰飲などを形成し、病を長引かせてしまう。
つづく。。。