畑のブログBLOG
2018.01.24
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、痒みを伴う慢性的な皮膚炎のことです。
増悪、緩解を繰り返し、多くはアトピー素因を持っていると言われています。
診断基準は
1そう痒
2皮疹は湿疹病変
分布は左右対側性
好発部位は、前額、眼囲、口囲、口唇、耳介周囲、頸、四肢関節部、体幹
3慢性、反復性の経過
乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性とする
上記1、2、3の項目を満たすと診断となるようです。
日本皮膚科学会がインターネットで詳しく公開していますので、参考にしてください。
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa1/index.html
アトピー性皮膚炎の患者さんはステロイドを使用している場合が多く、脱ステロイドを希望されますが急に止めると急激に症状が悪化するケースもあり、その判断は慎重に行わなければいけません。
以下症例
主訴:アトピー性皮膚炎による左右頸部、肘窩、手指先の痒み、紅み、湿疹、乾燥感
弁証:肝鬱気滞血瘀、脾胃湿熱
治療:初診〜7診目まで同じ手足のツボを一穴ずつ使用
8診目〜13診目まで同じ手のツボ一穴使用
14診目〜同じ足のツボ一穴使用
※現在までの来院は15診
経過:4診目より痒みが軽減し、出現しても表面的なものとなる
13診目でほとんど痒みでなくなるが、仕事中のみ出現
ステロイドをほとんど使用しなくなる
15診目で仕事時の痒みもムラはあるが、頻度が減る
ステロイド使用なし
現在:指先の乾燥感と紅みが残っており、継続治療中
当院は皮膚疾患で来院される方が比較的多いですが、鍼は良く効きます。
やはり飲食による負担は少なからず関係しており、しっかり把握することも重要と感じます。
種類、量、質などの違いはありますが、少量でも負担になる患者さんもいます。