畑のブログBLOG
2017.05.12
臓腑の気6
今日は心の臓についてお話ししていきます。
心の臓は主に精神活動、心臓のポンプ作用、血の循環、血の生成などに関わっています。
この精神というところで、神という概念があります。
これがとても重要な部分で広義と狭義の意味合いがあります。
狭義はまさに人間の精神活動(意識、思惟活動)のことを主っています。
五神といって、神、魄、意知、魂、精志という人間の心理活動のことを言います。
これはまた違う機会にお話ししていこうと思いますが、うつ病や統合失調症などとは直接関わっています。
そして広義の神は人間の生命現象の総括、五臓六腑の大主といわれています。
あらゆる五臓六腑の働きや生命現象は心の臓が統括しているということで、生命力そのものを表します。
心の臓が健全であれば、五臓六腑も正常に機能活動を行ってくれます(生命維持のバイタリティーというものです)
しかし、心の臓の調子が悪くってしまうと、様々な病の治りを悪くしてまいます。
心の臓というのは、心包絡というものに守られているため、心の臓の前にこの心包絡を受けます。
心包絡とは、心を包み込み防御作用を働かせています。
人間というのは大事な部分はちゃんと守られいて、うまくできているものです。
心は血の循環を中心に生理的活動を行っていることは西洋医学と同じですが、そのほかに舌と関わっているため、味覚の異常や言語関係の異常(ろれつが回らない、うまくしゃべれないなど)と関連があったり、精神面の異常(抑うつ、躁鬱、イライラ、不眠など)との関連、ポンプ作用の異常(動悸、心痛、胸痛胸悶など)との関連。
影響のある疾患は相当あります。
様々な病を治すには、この部分の理解がかなり必要なので、まだまだ勉強していきます。
今日はこの辺で。。。